仁和創立50周年 · 幼児体育教育の歩み

著者紹介:洪南海(Nanhai Hong) 台湾・仁和幼児園 創設者 / 『幼児の運動遊び500選』著者

台湾における少年サッカー普及のパイオニアであり、幼児の身体活動と全身を使った運動の実践に長年取り組んだ教育者。50年にわたる現場実践から生まれた運動遊びカリキュラムの原点をご紹介します。

創設者 洪南海先生(1980年 仁和幼児園にて) 創設者 洪南海 先生(1980年 仁和幼児園にて)

略歴・教育とスポーツの軌跡

  • 1940年:長栄中等学校2年時に蹴球部(サッカー部)台湾代表として日本へ赴き、第22回全国中等学校蹴球選手権大会に出場(文献記録)。
  • 1947年頃:戦後の物資不足の中、長栄校友とともに牛革を手縫いしてラグビーボールを自作し、南台湾でのラグビー普及を先駆的に推進(文献記録)。
  • 1948年:上海で開催された第7回全国運動会に台湾陸上代表として選出・出場(文献記録)。
  • 1949年:第4回台湾省運動会において、台南市代表として「男子陸上」および「男子サッカー」の双方に同時登録・出場(文献記録)。
  • 1950年代以降:台南市の小学校(南師附小・勝利国小等)で無償のサッカー指導を行い、「長栄杯」少年サッカー大会を創設。台南の少年サッカー育成基盤を確立(文献記録)。
  • 1960年代:1968年アジアカップ台湾代表主将の陳光雄氏、陳泰和氏の指導や、勝利国小でのエースFW羅智聰氏の育成など、台湾本土第1世代の台湾代表選手を多数輩出(文献記録 1、文献記録 2)。
  • 1971年:台南市勝利国小サッカーチームを率いて日本へ赴き親善試合に出場し、見事優勝を飾る(文献記録)。
  • 1974年:妻・楊素姻とともに「台南市私立仁和幼児園」を創立。運動力学と粗大運動(全身運動)発達の知見を幼児教育と広大な園庭環境に統合(仁和創園ストーリー参照)。
  • 1979年:全国紙『民生報』の人物特集にて「少年サッカーの父――生徒の教師であり、多くの教師の教師」として功績が報じられる(文献記録)。
  • 2002年:長年の体育指導・動作発達の知見と幼児体育・脳神経発達文献の研究を統合し、全26章・500例の運動遊び体系『幼児の運動遊び500選(幼兒體能遊戲500例)』を上梓(『幼児の運動遊び500選』目次一覧参照)。

主な著書・教育著作物

《幼児の運動遊び500選(幼兒體能遊戲500例)》(全26章・運動遊び集成)
《サッカーの指導法(足球的指導法)》
《幼児の自然科学(幼兒的自然科學)》
《硬貨遊び10選(錢幣拾圓的遊戲)》
《楽しい鉛筆遊び(有趣的鉛筆遊戲)》
《幼児の数概念育成(幼兒的數概念培養)》
《ピンポン玉の運動遊び(想出動動乒乓球的遊戲)》
《マッチ箱とマッチ棒の遊び(火柴盒與火柴棒的遊戲)》

参考文献

1
従康幼児教育法 著者:水谷英三、大塚員美
2
3歳からはじめよう : 幼児の体力つくり 著者:水谷英三、水谷美知子
3
幼児の運動あそび 著者:岡本卓夫、藤村晴一
4
保育を豊かにする教材、教具 著者:上村映雄
5
手のしくみと脳の発達 著者:久保田競
6
体育遊び 139例 著者:長谷真憲治
7
感覚運動ムーブメント 著者:小林芳文
8
幼児の体育あそび 著者:三宅照子、桑原芳子
9
幼児は手からかしこくなる 著者:一色八郎
10
幼児の手の発達と文字の指導 著者:一色八郎
11
スポーツで子供の頭を鍛える方法 著者:吉松俊一
12
幼児の運動あそび 159例 著者:中西雄俊
13
手あそび、指あそび 著者:まき・こうろう
14
調整力を高める運動あそび 著者:奈良女子大学
15
紙で遊ぼう 著者:石崎朔子
16
なわで遊ぼう 著者:石崎朔子
17
布で遊ぼう 著者:石崎朔子
18
とんでとんで遊ぼう 著者:石崎朔子
19
新聞紙で遊ぼう 著者:小菅知三
20
ボールで遊ぼう 著者:石崎朔子
21
ジャンケンで遊ぼう 著者:石崎朔子
22
ピアジェ理論と幼児教育の実践 著者:松井公男
【原著編集クレジット】 編集協力:洪主生 / 表紙装丁:柳文碧
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『幼児の運動遊び500選』について

初版発行
2002 年
デジタル版整理・内容監修
仁和幼児園
最終改訂
2026 年 8 月

本書は洪南海氏の長年にわたる幼児体育の指導実務経験に基づく教材です。仁和幼児園が原著の核心を尊重しつつ、現代の保育現場のニーズに合わせてデジタル化・文字校訂・活動解説の補足・安全指引の改訂を行いました。

本書は保育指導での活用および非営利の研究引用として無償提供しています。引用時は『幼児の運動遊び500選』と明記し、本ページのリンクを添えてください。事前の許諾のない商業販売や大量複製は固く禁じます。

幼児の粗大運動・安全管理に関するお願い

活動前に子どもの発達に合わせて難易度を調整し、防滑・十分な空間の確保と大人の見守りのもとで実施してください。持病や発達上の配慮が必要なお子様は、事前に小児科医または小児専門の理学療法士等にご相談ください。