幼児体育・運動遊びカリキュラム · 保育園・幼稚園

幼児のボール遊び28選: 転がす・投げる・捕る・蹴る動きを育てる年齢別指導案

台湾・仁和幼児園で長年活用されてきた運動遊び資料をもとに、転がす・投げる・捕る・蹴るなど多様な動きを経験できる28のボール遊びを整理しました。難易度は年齢だけで決めず、一人ひとりの動きと理解に合わせて調整します。

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28の実践指導案

幼児のボール遊び 28選 図解アクティビティ集

各カードをクリックすると、指導案に使える「ねらい」「環境設定」「声かけヒント」「スモールステップ」が確認できます。

アクティビティ 4-1: キック&ストップ(足で蹴る・止める)

キック&ストップ(足で蹴る・止める)

ボールを前に蹴り出し、目標に向かって進める基本のキック動作と、足裏でピタッと止めるトラップ動作を体験します。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: ソフトビニールボールまたはスポンジボール 1人1個、マーカーコーン
環境設定・隊形: 子ども同士の間隔を2〜3mあけ、正面に目標コーンを設置します。
安全配慮: 周囲のお友達とぶつからないよう、蹴る方向を一定に揃えます。
スモールステップ(易): 転がってくるボールを両手で挟んで止める練習から始めます。
発展(難): 歩きながらボールを前に蹴り出し、笛の合図で瞬時に止めます。
声かけのヒント: 「足の裏で優しくブレーキを踏むようにピタッと止めようね」
アクティビティ 4-2: 両足ボール挟みジャンプ

両足ボール挟みジャンプ

両足の内くるぶしや膝でボールを落とさないようしっかり挟み、両足揃えて前後にピョンピョンとジャンプします。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: 中型ゴムボールまたはビニールボール 1人1個
環境設定・隊形: 床または柔らかい体操マットの上で、個人スペースを確保します。
安全配慮: 着地時にバランスを崩して転倒しないよう、マットの上で行うか十分なスペースを確保します。
スモールステップ(易): ジャンプせず、ボールを挟んだままその場で足踏みをします。
発展(難): 床に引いたテープの線を前後に飛び越えます。
声かけのヒント: 「ペンギンさんが卵を温めるように、ボールをギュッと挟んで跳んでみよう」
アクティビティ 4-3: 体幹まわしボール転がし

体幹まわしボール転がし

ボールをお腹に密着させ、両手を器用に使って腰のまわりを滑らかに1周ぐるりと回します。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: つかみやすい感触のソフトボール 1人1個
環境設定・隊形: 立った状態で両手を広げ、周囲とお互いに触れない位置に立ちます。
安全配慮: ボールを落としても慌てて飛び出さないよう、落ち着いた動作を促します。
スモールステップ(易): あぐらで床に座った姿勢で回します。
発展(難): 片足立ちのバランスを保ちながら回します。
声かけのヒント: 「ボールが洋服の周りを走る小さな車のように、お腹にピタッとつけて回そう」
アクティビティ 4-4: 開脚足まわしボール転がし

開脚足まわしボール転がし

両足を肩幅より広く開き、前屈しながら床の上で両足の外側をぐるりと円を描くようにボールを転がします。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: 表面が滑らかなゴムボールまたはドッジボール 1人1個
環境設定・隊形: 子ども同士が前後左右に十分な間隔をとって円陣または列を作ります。
安全配慮: 頭に血が上りやすいため、数回ごとに上体を起こして深呼吸を挟みます。
スモールステップ(易): 膝を少し曲げて、体の近くを小さく転がします。
発展(難): 反対回りや、できるだけ大きな円を描くように遠くを転がします。
声かけのヒント: 「大きな円を床にお絵描きするように、両手で優しくボールを転がそう」
アクティビティ 4-5: 両手パームローリング(ボール回し)

両手パームローリング(ボール回し)

胸の前で両手の手のひらを使い、ボールを落とさないようくるくると素早く回転させます。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: 直径15〜20cm程度の軽量ソフトボール 1人1個
環境設定・隊形: 立位または椅子に座ったリラックスした姿勢で行います。
安全配慮: 落球したボールが他の子どもの足元に転がらないよう注意します。
スモールステップ(易): ボールのサイズを大きくし、両手全体で支えます。
発展(難): 指先を使ってゆっくり回したり、回す方向を途中で変えたりします。
声かけのヒント: 「手のひらの上でボールがクルクル踊るように優しく回してみよう」
アクティビティ 4-6: 肩・腕スライドキャッチ

肩・腕スライドキャッチ

肩や胸元にやわらかいボールを乗せ、少し上体を傾けて滑り落ちてくるボールを目で追いながら両手でやさしくキャッチします。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: 表面がソフトなドッジボールまたはビニールボール 1人1個
環境設定・隊形: 頭上と前方に障害物がない平坦な場所で行います。
安全配慮: 頭部や顔への直接衝撃を目的とせず、腕や肩、手を使って受け止める楽しさを重視します。首を急激に反らさないよう自然な姿勢で行います。
スモールステップ(易): 保育者が腕からボールを転がし、子どもが下でキャッチします。
発展(難): 腕を伸ばした状態から胸の前へ転がして両手で挟みます。
声かけのヒント: 「すべり台からシューッと滑り落ちてきたボールを、カゴの手でパッとつかまえよう」
アクティビティ 4-7: 8の字足くぐりボール通し

8の字足くぐりボール通し

両足を大きく広げて立ち、片手でボールを片足の後ろから通し、反対側の手へ渡して「8の字」を描くように連続して通します。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: 握りやすい小さめのソフトボール 1人1個
環境設定・隊形: 両足を肩幅の1.5倍程度に開き、安定した立ち姿勢を作ります。
安全配慮: 前屈姿勢でふらつかないよう、足の裏全体を床にしっかりつけます。
スモールステップ(易): 床にボールを転がしながら8の字を通します。
発展(難): 空中でボールを落とさずに手渡ししながら素早く8の字を通します。
声かけのヒント: 「足のトンネルをくぐる新幹線のように、8の字をすいすい走らせよう」
アクティビティ 4-8: 空中トス&ターンキャッチ

空中トス&ターンキャッチ(発展チャレンジ)

ボールを頭上へ真っ直ぐ投げ上げ、その場で小さく向きを変えて落下してくるボールを受け止めます(基本のトスキャッチに慣れた子向けの発展遊びです)。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: キャッチしやすいソフトボールまたは軽量ビーチボール 1人1個
環境設定・隊形: 天井の高いホールや園庭で、周囲と十分な距離(約3m以上)をとります。
安全配慮: 3〜5歳全員への標準課題ではなく発展遊びとして扱います。周囲とぶつからないよう十分な空間を確保し、無理な大回転は求めません。
スモールステップ(易): ①投げ上げて両手で取る → ②投げ上げて1回拍手して取る → ③小さく向きを変えて取る → ④十分な空間と準備がある子のみ回転に挑戦。
声かけのヒント: 「ボールをふわっと上げて、ボールをよく見ながら両手のお皿でパッと受け止めてみよう」
アクティビティ 4-9: 座位フロアパッティング

座位フロアパッティング

両足を広げて床に座り、体の前や横で手のひらを使ってボールをリズミカルにポンポンと連続で床に弾ませます。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: 適度な弾力のあるゴムボール 1人1個
環境設定・隊形: 床または体操マットの上に長座または開脚座りで座ります。
安全配慮: 強く叩きすぎて顔に跳ね返らないよう、力加減を促します。
スモールステップ(易): 1回弾ませて両手でキャッチする動作を繰り返します。
発展(難): 右手から左手へ、V字を描くように左右交互にバウンドさせます。
声かけのヒント: 「手のひらをやわらかいクッションにして、ボールとおしゃべりするようにポンポンしよう」
アクティビティ 4-10: バリエーション・ドリブル探検

バリエーション・ドリブル探検

立った姿勢、膝立ち、片手、左右交互など、様々な姿勢やリズムを試しながら自由自在にボールを弾ませてドリブルします。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: 弾みの良いドッジボールまたはバスケットミニボール 1人1個
環境設定・隊形: 広いスペースで自由に動き回れるエリアを確保します。
安全配慮: 他の子どもとぶつからないよう、前を見てドリブルする意識を持たせます。
スモールステップ(易): その場で立ったまま両手でバウンドさせます。
発展(難): 音楽のリズムに合わせてテンポを変えながら歩きドリブルをします。
声かけのヒント: 「高いドリブル、低いドリブル、忍者みたいに静かなドリブルもできるかな?」
アクティビティ 4-11: ペア対面プッシュパス

ペア対面プッシュパス

2人1組で向かい合って座るか立ち、胸の前から両手で押し出すように相手の胸元めがけて正確にボールをパスします。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: 中型ソフトボール ペアに1個
環境設定・隊形: 2人が2〜3m離れて向かい合います。
安全配慮: 受け手の子どもが準備できていることを確認してから投げる合図を教えます。
スモールステップ(易): 床を転がすゴロパス(コロコロパス)から始めます。
発展(難): 距離を4〜5mに広げ、ワンバウンドでパスを届けます。
声かけのヒント: 「お友達がキャッチしやすい胸の高さへ、優しくプレゼントするように投げよう」
アクティビティ 4-12: 90度バウンドクロスパス

90度バウンドクロスパス

2人がそれぞれボールを持ち、合図に合わせて同時に中央の床へ向かって90度の角度でバウンドさせ、相手のボールを同時にキャッチします。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: 弾みやすいゴムボール 2個(ペアに各1個)
環境設定・隊形: 2人が約2m離れて向かい合います。床の中央にマーカーを置くと目印になります。
安全配慮: ボール同士が空中で衝突しないよう、しっかり床のバウンドポイントを狙います。
スモールステップ(易): 1人は転がし、もう1人はバウンドさせて軌道を分けて練習します。
発展(難): ノーバウンドの空中チェストパスで同時に交換します。
声かけのヒント: 「いっせーのーで!で真ん中の床にポンと落として、お友達のボールをパクッとつかもう」
アクティビティ 4-13: 高低ハイローパス交換

高低ハイローパス交換(発展チャレンジ)

基本の転がし・投げ受けに慣れたペアが、1人は山なりの「空中パス」、もう1人は「ゴロパス」を息を合わせて同時に交換します。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: ソフトボール 2個(ペアに各1個)
環境設定・隊形: 2人が3mほど離れて対面します。
安全配慮: 基本の「転がす・投げる・捕る」に慣れたペア向けの発展課題です。投げる前にお互いに「上」「下」と優しく声を掛け合います。
スモールステップ(易): 「上」「下」の役割を固定し、慣れたら交代します。
発展(難): テンポを速め、5回連続でノーミス交換を目指します。
声かけのヒント: 「お友だちのほうを見て、せーので同時に優しくパスしてみよう」
アクティビティ 4-14: 頭上・股下ループパス

頭上・股下ループパス

2人が背中合わせに立ち、1人が頭の上から後ろへボールを渡し、もう1人は受け取ったボールを股の下からくぐらせて返す循環ループを作ります。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: 中型ソフトボール ペアに1個
環境設定・隊形: 2人が背中とお尻をぴったり、または少し間をあけて背中合わせに立ちます。
安全配慮: 後ろに倒れ込まないよう、両足をしっかり開いて安定した姿勢を保ちます。
スモールステップ(易): 少し離れて立ち、ボールを渡すときに「はい!」と声をかけ合います。
発展(難): 時計回り・反時計回りの横パス(サイドツイストパス)に変えます。
声かけのヒント: 「上からこんにちは、下からさようなら!くるくる観覧車を作ろう」
アクティビティ 4-15: 長座足裏ボールコントロール

長座足裏ボールコントロール

床に両足を伸ばして座り、両手を使わずに足の裏や足の甲だけを使ってボールを前後に転がしたりコントロールします。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: 中型サッカーボールまたはビニールボール 1人1個
環境設定・隊形: 体操マットの上に長座姿勢で座り、両手は体の後ろで床を支えます。
安全配慮: 後ろにひっくり返らないよう、両手で床を押して上体を安定させるよう声をかけます。
スモールステップ(易): 片足ずつ交互にボールの上に乗せて転がします。
発展(難): 両足でボールを挟んで持ち上げ、5秒間キープします。
声かけのヒント: 「足の裏を手みたいに使って、ボールを優しくナデナデしてみよう」
アクティビティ 4-16: 足の甲・足裏バランスキープ

足の甲・足裏バランスキープ

片足を持ち上げ、足の甲(または足裏)の上にボールを乗せ、落とさないように片足立ちでバランスを保ちます。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: やや軽めのソフトボールまたはスポンジボール 1人1個
環境設定・隊形: 周囲に人や障害物がない平らな場所で行います。
安全配慮: ぐらついたときは無理に耐えず、すぐに足をつくよう指導します。
スモールステップ(易): 壁や先生の手に軽くつかまりながら行います。
発展(難): ボールを乗せたまま、3歩ゆっくり前に歩きます。
声かけのヒント: 「フラミンゴさんのポーズ!ボールが落ちないようにじーっと止まれるかな?」
アクティビティ 4-17の原図を風船の手・前腕タップに安全変更した活動

風船の手・前腕タップ&キャッチ

風船を頭上へ軽く上げ、開いた手や前腕でやさしく上へ返してから両手でキャッチします。原図の額で触れる動きを現代的な安全配慮で変更した活動です。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: 十分に膨らませた風船 1個(膨らませる作業と破片回収は大人が行う)
環境設定・隊形: 天井の高い安全なスペースで行います。
安全配慮: 頭部への反復接触は行いません。割れた風船は直ちに活動を止め、大人がすべての破片を回収します。
スモールステップ(易): 風船を使ってゆっくり落ちてくるものを両手で上に打ち上げます。
発展(難): 打ち上げたボールを1回拍手してから手でキャッチします。
声かけのヒント: 「手のひらや腕でポンと優しく空へ押し上げて、両手のお皿でパッとキャッチしよう」
アクティビティ 4-18: ボール抱えサイドローリング

ボール抱えサイドローリング

マットの上でボールを胸の前でしっかりと両手で抱え込み、身体をまっすぐ伸ばしたまま横へゴロゴロと丸太のように転がります。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: 柔らかいボール 1個、体操用長マット
環境設定・隊形: マットを直線または広げて敷き、転がるコースを作ります。
安全配慮: マットの外へはみ出して床に体を打ち付けないよう、幅の広いマットを使用します。
スモールステップ(易): 短い距離(マット1枚分)をゆっくり転がります。
発展(難): マットの端まで転がったら、反対向きに転がって戻ってきます。
声かけのヒント: 「大事な宝物ボールをぎゅーっと抱っこして、おいもさんゴロゴロ転がろう」
アクティビティ 4-19: 首すじ・背中スライディング

首すじ・背中スライディング

ボールを首の後ろや背中上部に置き、上体を滑らかに前屈させながら背骨に沿って床へコロコロと滑り落とします。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: 柔らかく軽いゴムボールまたはフォームボール 1人1個
環境設定・隊形: マットの上で正座または膝立ちになり、安定した姿勢を作ります。
安全配慮: 首を急激に曲げず、リラックスして背中を丸めるように促します。
スモールステップ(易): 保育者が後ろから子どもの背中にボールを転がして感覚を掴ませます。
発展(難): 床に落ちたボールを素早く手で捕まえます。
声かけのヒント: 「背中のウォータースライダー!ボールがすーっと床まで滑り落ちるのを感じよう」
アクティビティ 4-20: タイヤ引きボール運搬

かご・荷台引きボール運搬

プラスチックカゴや軽い箱にボールを乗せ、短い持ち手を両手で握ってゆっくり引きながら、ボールが落ちないように運びます(原著では園庭用タイヤも使用)。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: 軽量プラスチックカゴまたは段ボール箱、短い引き手ロープ、ボール
環境設定・隊形: スタートから5〜10m先に折り返しコーンを設置し、1人ずつ十分な間隔を取ります。
安全配慮: 重量のある本物の古タイヤは指挟みや衛生面のリスクがあるため、軽いカゴや箱を推奨します。ロープの絡まりを防ぐため持ち手は短くし、体に巻き付けないルールを徹底します。
スモールステップ(易): 運ぶ荷台を軽くし、平坦な地面をゆっくり歩きます。
発展(難): ジグザグコースを通って障害物をかわしながら運びます。
声かけのヒント: 「ガタガタ道でも荷物が落ちないように、力持ちのトラック運転手さんになって運ぼう」
アクティビティ 4-21: スラロームコーン・ドリブル

スラロームコーン・ドリブル

等間隔に並べられたコーンの間を、手または足でボールを細かくコントロールしながらジグザグに進みます。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: マーカーコーン5〜6個、ドッジボールまたはサッカーボール
環境設定・隊形: コーンを1.5〜2m間隔で直線上に配置します。
安全配慮: コーンを踏んで滑らないよう、しっかりコーンの外側を回るよう指導します。
スモールステップ(易): コーンの間隔を2.5mに広げ、歩きながら手で転がして進みます。
発展(難): 足のインサイド・アウトサイドを交互に使った足ドリブルでスピードアップします。
声かけのヒント: 「ヘビさんのくねくね道!コーンにぶつからないようにボールを優しくコントロールしよう」
アクティビティ 4-22: 股下バウンド連続リレー

股下バウンド連続リレー

1列に並んだチーム全員が足を広げ、先頭から順にボールを股の下から後ろへワンバウンドさせて最後尾まで送ります。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: 適度な弾力のある中型ボール チームに各1個
環境設定・隊形: 子どもたちが縦1列に1m間隔で並びます。
安全配慮: ボールを受け取るときに前のめりになって前の人と頭をぶつけないよう、十分な車間距離をとります。
スモールステップ(易): バウンドさせず、床を手でゴロゴロと転がして渡します。
発展(難): 最後尾に届いたら最後尾の子がボールを持って先頭へ走り、全員が1周するまで続けます。
声かけのヒント: 「トンネル開通!床にポンと弾ませて、後ろのお友達へ届けよう」
アクティビティ 4-23: 頭上バックパスリレー

頭上バックパスリレー

縦1列に並び、両手でボールを頭高く掲げて後ろのお友達へ手渡しで順々にパスしていきます。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: 軽量ソフトボール チームに各1個
環境設定・隊形: 子どもたちが前を向いて縦1列に並びます。
安全配慮: 後ろを無理に振り向いて首をひねらないよう、上を見る姿勢を教えます。
スモールステップ(易): 列の間隔を少し詰め、確実に手渡しできるようにします。
発展(難): 受け取ったら大きな声で「はい!」とコールしてテンポを高めます。
声かけのヒント: 「頭の上の煙突からボールが出発!後ろのお友達が掴むまでしっかり持っておこう」
アクティビティ 4-24: 仰向け両足パスリレー

仰向け両足パスリレー

子どもたちが頭と足を交互または一直線に寝転がり、両足でボールを挟んで持ち上げ、隣や後ろのお友達の足へ渡します。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: 中型ビニールボール チームに1個、体操マット
環境設定・隊形: マットの上に子どもたちが仰向けに一直線に寝ます。
安全配慮: 足が顔に当たらないよう、十分な間隔をあけて配置します。
スモールステップ(易): 座った姿勢で両足パスを行います。
発展(難): 手を使わずに足だけで最初から最後までボールを運びきります。
声かけのヒント: 「足のクレーン車!しっかりボールをつかんでお友達のクレーンに渡そう」
アクティビティ 4-25: 新聞紙ペア運搬リレー

新聞紙ペア運搬リレー

2人で新聞紙の四隅を持ち、中央にボールを乗せて破れたり落ちたりしないように息を合わせてゴールまで運びます。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: 新聞紙1枚、ボール1個(ペアごと)
環境設定・隊形: スタートラインから折り返し地点(10m)までのコースを設定します。
安全配慮: 走ることに夢中になって新聞紙を急に引っ張らないよう、「せーの」と声をかけ合います。
スモールステップ(易): 新聞紙を2枚重ねにして強度を高めます。
発展(難): 途中に低いハードルや段差を置いて跨ぎ越えるコースに発展させます。
声かけのヒント: 「お宝を乗せた魔法のじゅうたん!破れないように2人のスピードをぴったり合わせよう」
アクティビティ 4-26: 上下交互ウェーブパスリレー

上下交互ウェーブパスリレー

縦1列のチームで、1人目は頭の上から、2人目は股の下から、3人目は頭の上からと上下交互に波のようにパスを送ります。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: ソフトドッジボール チームに1個
環境設定・隊形: 前後の間隔を約1mあけて縦1列に整列します。
安全配慮: 上下の切り替え時に前のめりにならないよう、安定した足場を確保します。
スモールステップ(易): 先生が「上!」「下!」と合図を出しながら行います。
発展(難): ボールが最後尾に到着したら、逆順(下・上・下・上)で先頭まで戻します。
声かけのヒント: 「上・下・上・下!海の大波小波のようにボールを波乗りさせよう」
アクティビティ 4-27: 2本スティック挟みリレー

2本スティック挟みリレー

2人がそれぞれ棒(スティック)を両手に1本ずつ持ち、2本の棒でボールを左右から平行に挟んで落とさないように運びます。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: ソフトフォームスティックまたは新聞紙棒2本、ボール1個
環境設定・隊形: ペアが横並びになり、スティックを平行に構えます。
安全配慮: 安全なソフトフォーム製の棒を使用し、棒の先端を人に向けて振り回さないよう指導します。
スモールステップ(易): ボールのサイズを大きくし、棒の間隔を狭く保ちやすくします。
発展(難): コーンを回って戻ってくるタイムアタックリレーを行います。
声かけのヒント: 「大きなお箸でごちそうを運ぶよ!優しくギュッと挟んでお散歩しよう」
アクティビティ 4-28: お腹挟みペアウォークリレー

お腹挟みペアウォークリレー

2人が向かい合い、お腹とお腹の間に柔らかいボールを挟んで両手を広げ、息を合わせて横歩き(カニ歩き)で前進します。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: 大きめのソフトビニールボール(10〜12インチ) ペアに1個
環境設定・隊形: 向かい合って立ち、お腹の間にボールを挟みます。
安全配慮: 身体接触を伴う遊びは無理に参加させず、トレー(お盆)や2本の短い棒でボールを挟んで運ぶなど、接触の少ない方法も必ず選択肢として用意します。必ず柔らかいボールを使用します。
スモールステップ(易): トレー(お盆)を2人で一緒に持ってボールを運ぶ低接触バリエーションから始めます。
発展(難): 2本のスティック(棒)でボールを挟んでペアで前進します。
声かけのヒント: 「2人で力を合わせてボールを優しく運ぼう!イチ・ニ、イチ・ニと息を合わせて進もう」

よくある質問(FAQ)

ボールを怖がる子どもにはどのようなボールを使えばよいですか?
製品の対象年齢を確認し、子どもが両手で持てる柔らかいスポンジボール、ソフトビニールボール、十分に膨らませた風船から選びます。軽く柔らかい用具は衝突時の負担を抑えやすい一方、けがを完全に防ぐものではありません。近距離の床転がしから始め、風船の膨張と破片回収は大人が行います。
狭い保育室や雨の日の室内でも安全にできるボール遊びは?
座った姿勢での長座コロコロパス(4-11)、体幹まわしボール転がし(4-3)、足裏ボールコントロール(4-15)、新聞紙ペア運搬(4-25)がおすすめです。移動距離が少なく省スペースで実施でき、周囲の壁や家具との接触リスクを最小限に抑えられます。
ボールのキャッチ(捕球)が上手にできない時期の練習法は?
いきなり空中のボールを捕らせず、①床を転がす ➔ ②近距離のワンバウンドを受ける ➔ ③ゆっくりした近距離トスを両手で受ける順に試せます。これは固定された年齢段階ではなく、子どもが安定して扱える方法へいつでも戻れる選択肢です。
指導案の「ねらい」にはどのように記載すればよいですか?
文部科学省『幼児期運動指針』が例示する「用具などを操作する動き」を参考にしつつ、その活動で実際に観察できる姿を書きます。例:『ボールの方向を見ながら両手で受けようとする』『友達と速度を相談してボールを運ぶ』のように、特定の発達効果を保証せず、経験と行動を具体的に記載します。
集団でのボール遊びで待ち時間を減らす工夫は?
クラス全体で1つの列を作るのではなく、4〜5人の小グループに分けて複数レーンを同時に稼働させます。また、待っている子どもにも「ボールが来たら声を出して合図する」「パスの回数をみんなで数える」など役割を持たせると集中力が持続します。
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幼児の運動遊び500選:著作権・教育利用・原典情報のご案内

初版発行
2002 年
デジタル版整理・内容監修
仁和幼児園
最終改訂
2026 年 8 月

本書は洪南海氏の長年にわたる幼児体育の指導実務経験に基づく教材です。仁和幼児園が原著の核心を尊重しつつ、現代の保育現場のニーズに合わせてデジタル化・文字校訂・活動解説の補足・安全指引の改訂を行いました。

本書は保育指導での活用および非営利の研究引用として無償提供しています。引用時は『幼児の運動遊び500選』と明記し、本ページのリンクを添えてください。事前の許諾のない商業販売や大量複製は固く禁じます。

幼児の粗大運動・安全管理に関するお願い

活動前に子どもの発達に合わせて難易度を調整し、防滑・十分な空間の確保と大人の見守りのもとで実施してください。持病や発達上の配慮が必要なお子様は、事前に小児科医または小児専門の理学療法士等にご相談ください。