マット運動・安全指導の4大原則(頸部保護と安心感の確保)
マット運動では、適切な環境設定と保育者の見守りによって事故のリスクをできるだけ減らすことが大切です。活動前に以下の4点を確認してください。
頭頂部をつけると首を痛める危険があります。「自分のおへそを見る」声かけで首の後ろを丸めるよう促します。
指先立ちや手首のねじれを防ぎ、両手でしっかり身体を支える支持力を育てます。
マットの継ぎ目はテープで確実に固定し、足の挟まりや転倒を防ぎます。
前転が怖い子には丸太転がりや坂道マットなど、スモールステップで安心感を最優先にします。
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3歳児
(5)4歳児
(10)5歳児
(9)マット運動・回転と前転の段階的指導案(全10例)
丸太転がりから四つ這い前転、スローモーション回転まで。回転する動きを無理なく経験するためのスモールステップ指導集。
鉛筆コロコロ(丸太転がり・側方軸感覚)
両腕を頭上にまっすぐ伸ばし、身体を一本の鉛筆のようにして横方向にコロコロと転がる基礎運動遊び。
指導案メモ:用具・導入・安全配慮
②足もピンと伸ばし、身体全体を使って横方向に転がる。
③左右両方向にバランスよく転がる。
原典収録:仲良しペア転がり(現代安全配慮)
原典には2人が抱き合って横転がりをする協力遊びとして収録されています。現代の園では、子ども同士が密着したまま転がる方法は避け、並んで同じ方向へ丸太転がりをするなど、接触の少ない代替活動を推奨します。
指導案メモ:用具・導入・安全配慮
大型ロールマット越え(「人間マット」の安全適配)
原典の「人間マット」は行わず、柔らかい大型マットや円柱クッションを乗り越えて転がる活動に変更しています。
指導案メモ:用具・導入・安全配慮
②転がる子どもは、クッションの上に身体を預けながら横方向にゆっくり転がり抜ける。
③【現代安全配慮】原典にある「子どもの身体の上に直接乗る」動作は脊椎や腹部圧迫の危険があるため、現代の保育現場では必ず大型ロールマット等の安全用具に代替して実施します。
くまさん四つ這い前転(視線はおへそ・基礎導入)
四つ這いのくまさん姿勢からお尻を高く上げ、自分のおへそを覗き込みながらスムーズに前転する導入技。
指導案メモ:用具・導入・安全配慮
②あごをしっかり引き、自分の股の間から「おへそ」を見る。
③手のひら全体でマットを押し、後頭部から背中を順にマットへ接触させながら静かに前転する。
④【現代安全配慮】原典の「頭頂部で支える」動作は掲載せず、本ページでは頭頂部への荷重を避ける姿勢に変更しています。
カエル跳び前転(足の蹴り出し連動)
カエルのように両足でマットを強く蹴り出し、その推進力を使ってスムーズに前転へと移行する動的コンビネーション。
指導案メモ:用具・導入・安全配慮
②両足で床を「ピョン!」と蹴ってお尻を高く上げる。
③蹴り出した勢いのままあごを引いて後頭部を着け、くるんと前転する。
スローモーション前転(回転フォームの安定化)
勢いに任せず、腕の支持力と腹筋を使ってゆっくりと回転フォームを確認しながら回る精密コントロール。
指導案メモ:用具・導入・安全配慮
②あごを引き、スローモーションでゆっくり背中をマットにつけていく。
③背骨が一つずつマットに触れる感覚を意識しながら最後まで回りきる。
ジャンプ前転(原典収録例・手順非掲載)
原典に収録された発展運動例として名称と図を保存し、実践手順は掲載していません。
指導案メモ:用具・導入・安全配慮
ペア手つなぎ前転(原典収録例・手順非掲載)
原典に収録された2人組の発展運動例として名称と図を保存し、実践手順は掲載していません。
指導案メモ:用具・導入・安全配慮
4人手つなぎ前転(原典収録例・手順非掲載)
原典に収録された4人組の発展運動例として名称と図を保存し、実践手順は掲載していません。
指導案メモ:用具・導入・安全配慮
ペンギン前転(原典収録例・手順非掲載)
原典に収録された発展運動例として名称と図を保存し、実践手順は掲載していません。
指導案メモ:用具・導入・安全配慮
マットを使った集団遊び・リレー指導案(全5例)
マットタッチ、島わたり、4人マット運び、救出鬼ごっこ。マットを見立てや競技用具として活用する集団ゲーム集。
マットタッチゲーム(身体部位認知と瞬発ダッシュ)
保育者の「あたま!」「おしり!」「おなか!」などの合図を聞き分け、指定された身体の部位を素早くマットにくっつけるゲーム。
指導案メモ:用具・導入・安全配慮
②保育者が「ストップ!おしり!」と指示を出す。
③子どもたちは近くのマットに駆け寄り、お尻をペタッとマットにつけて座る。
マットまわりリレー(列走と拍手交代)
原典に沿って、一列歩行から2列・4列のマット周回リレーへ段階的に展開する運動遊び。
指導案メモ:用具・導入・安全配慮
・3歳児:一列でマットの周囲を歩き、隊列を保つ。
・4歳児:2列に分かれてマットの周囲を走り、戻ったら次の子と拍手して交代する。
・5歳児:4列に分かれ、距離を延ばしたマット周回リレーを行う。
②【日本保育現場向けアレンジ】必要に応じてバトンやコーンを用いる場合は、原典からの追加要素として扱います。
マットの島わたり遊び(空間認知と多様な移動動作)
マットを海上の島に見立て、原典に記録された爬行、舟こぎ、飛行機、船、複数の泳法を年齢別に模倣する活動。
指導案メモ:用具・導入・安全配慮
・3歳児(小班):2つの島の間を這って往復し、舟こぎや泳ぎを模倣する。
・4歳児(中班):両腕を広げた飛行機や、船が進む様子を模倣して島を渡る。
・5歳児(大班):自由形、平泳ぎ、背泳ぎなど、複数の泳法を模倣して島を往復する。
4人マット運びリレー(合力運搬と筋力・協同性)
4人の子どもが体操マットの四隅を持ち、息を合わせて持ち上げて運び、コーンを回って戻るチームワーク競技。
指導案メモ:用具・導入・安全配慮
②「せーの、持ち上げる!」で一斉にマットを浮かせる。
③「いっち、に、いっち、に」と声を掛け合いながら前進し、折り返し点を回って次チームへ引き継ぐ。
マット待機おにごっこ(捕まったらマットで待つ)
原典では、鬼に捕まった子がマット上に立って救援を待つ集団追いかけっこ遊び。
指導案メモ:用具・導入・安全配慮
②【原典ルール】タッチされた子は中央のマットの上に座って待機する(マット上は安全地帯だが勝手に外には出られない)。
③【日本保育現場向けアレンジ】捕まっていない仲間が鬼の隙を見てマット上の友達にタッチすることで、全員が復活して逃げ出せるルールとして発展させます。
幼児のマット運動遊び・指導案 FAQ
保育現場で役立つマット運動の指導方法、前転のコツ、安全配慮に関するQ&A。
幼児がマットで前転(前回り)に無理なく親しむためのポイントは?
保育の指導案に書く「マット運動のねらい」の年齢別文例は?
【4歳児(年中)】:手でしっかり身体を支え、足でマットを蹴ってスムーズに前転する感覚をつかむ。
【5〜6歳児(年長)】:回転の勢いをコントロールして立ち上がりまでスムーズに行い、リレーや集団ゲームで友達と協力しながらルールを守って楽しむ。
マット運動での頸部などのけがのリスクを減らすための環境構成と安全管理は?
②着地ゾーンの確保:前転の着地地点には厚手のクッションマットを敷き、前方に壁や柱がない空間を確保します。
③保育者の立ち位置:進行方向と着地点を見渡せる位置で見守ります。身体に触れて回転を補助する場合は、施設の安全手順に従い、補助方法を理解した保育者が行ってください。
マット運動を嫌がる・怖がる子どもへの適切な配慮や援助は?
次におすすめ
幼児の運動遊び500選:著作権・教育利用・原典情報のご案内
本書は洪南海氏の長年にわたる幼児体育の指導実務経験に基づく教材です。仁和幼児園が原著の核心を尊重しつつ、現代の保育現場のニーズに合わせてデジタル化・文字校訂・活動解説の補足・安全指引の改訂を行いました。
本書は保育指導での活用および非営利の研究引用として無償提供しています。引用時は『幼児の運動遊び500選』と明記し、本ページのリンクを添えてください。事前の許諾のない商業販売や大量複製は固く禁じます。
活動前に子どもの発達に合わせて難易度を調整し、防滑・十分な空間の確保と大人の見守りのもとで実施してください。持病や発達上の配慮が必要なお子様は、事前に小児科医または小児専門の理学療法士等にご相談ください。